. 東京-北京フォーラム 公式サイト - 全体会議(基調講演)

全体会議③:基調講演

日本側

渡部恒三氏(元日本衆議院副議長、前民主党最高顧問):

  こんにちは。日本国衆議院議員の渡部です。私がなぜここへやってきたかというと、この会に最も熱心だった岡田氏、仙石氏が政権の中枢になって予算委の最中で来られないという事情があったからです。父親が出席できないから息子が代わりに出席することはよくあるが今回は逆ですね。

  40年前を思い出します。始めて国会議員になった69年、日中間に国交はなかった。佐藤内閣の田中角栄・福田赳夫大臣で、正常化が最大の外交問題となりました。私は田中の子分だったので、密命を受けて72年北京を訪問し、周恩来氏と会って次のように申し上げました。「中国を代表するのは中華人民共和国である。いち早く国交を正常化しなくてはいけない。佐藤の次は田中だから、すぐに正常化します」と。

  それから40年経って、昨日も中国の方と乾杯を交わしました。私が通産大臣として江沢民氏と会ったときは「中国もすばらしい。社会主義でありながら自由主義経済をやっている」と言いました。

 鳩山政権は自由主義経済の内閣ですが「格差の是正」をスローガンにしています。地域・経済・生活の格差をなくそうということです。社会主義の中国が自由主義経済に成長し、自由主義の鳩山が貧しい人のためにやろうと言っているのは、日本も中国もひとつだということでしょう。

 鳩山政権は社会福祉をしっかりやって国民の老後の心配をなくし、内需拡大の経済拡大を図っていくと主張しています。昔、厚生大臣のときハルピンまで行きましたが、戦後の混乱期に置き去りにされた日本の子供を温かく育ててくれていました。これだけでも信頼は永遠のものになるでしょう。私は育ててくれた親たちに感謝を申し上げました。心の美しい中国のみなさん、日本人が北朝鮮に拉致され、帰って来られずにいる方もたくさんおります。みなさんにも、拉致されてしまった子どもたちが日本に帰ってこられるよう、ご理解を願いたいと思います。…ここで拍手が起きないですかね(笑)

 日本では宗教も文化も学問も、中国から教えられました。これからの世界はどう在るのでしょうか。アメリカとEUの時代もありました。しかしこれからは、中国、日本、アメリカの時代となるでしょう。インドが、ブラジルが伸びてくるかもしれませんが、今担っているのは、中、米、日です。だから鳩山首相は真っ先に中国を訪れ、アジア共同体を表明しました。日本は長い間アメリカに頼ってきましたが、今貿易で最も繋がりがあるのは中国です。アジアのために、日中がしっかりと手を携える必要があります。そのための場が、このフォーラムであります。

 私が議員生活で思い出すのは、田中角栄の命令で周恩来氏と会い、国交正常化の橋渡しをしたことです。このフォーラムがすばらしい成果を残し、周恩来氏と会って国交正常化をしたことと、北京‐東京フォーラムに出席したことが、私の最高の思い出となるようにしてほしいと思います。

 日本では、鳩山内閣が成立しました。これは、いわば革命的政権交代です。鎖国していた日本が開国し、明治維新が起きました。それが近代日本の第一歩です。第二次世界大戦後の転換が、第二のスタートです。
そして鳩山内閣の誕生は、日本が世界から感謝され、国民がみな幸せになる新しい国家をつくるための、第三の転換、平成維新です。このフォーラムを通じて日中の友好がアジア・世界そして両国民のために役立つことを願って、私の挨拶を終わらせていただきます。

中国側

朱英璜氏:

 王晨大臣のメッセージを代読いたします。

 大連で皆様とお会いできて嬉しく思います。このフォーラムは本年で5回目の開催となりました。
毎年、両国の問題について討論と意見交換を行ってきました。グローバル化のチャレンジについても議論してきました。大変意義のある議論でした。このフォーラムに参加していただいた方々に感謝いたします。

 先日、わが国は建国60周年を迎えました。1978年以来、中国は特色ある社会主義を選び、成果を上げてきました。30年たって、計画経済から市場経済への転換を実現し、国力、生活は改善しました。文化などの面でも発展を遂げてきました。ときに間違いなどもありましたが、国情に合う、発展への道を実現してきました。この60年は、国民が成熟・発展してきた証です。この60年の成果は、物質的なものではなく、想像力や知恵の勝利なのです。今世紀の半ばまでに、近代国家になることができるよう、また世界の平和と発展のために、貢献したいと思います。

 世界金融危機では、我々は人々の生活を高めるために様々な措置、社会保障や、医療衛生などに力を入れています。生活に緊密にかかわる事業を行ってきました。外交では、平和発展協力の、調和のとれた世界の実現に努力しています。

 中国には、2000年以上の交流の歴史があります。隋や漢の時代からです。儒教や漢字などの文化の伝来、阿倍仲麻呂の派遣などがありました。日本政府からの円借款は、多大な近代化への貢献をしてきました。両国人民の交流は東アジア文明の交流に貢献してきたと思います。

 国交正常化以来、両国関係は大きく発展してきました。戦略的互恵関係の声明を去年胡錦濤氏が発表しました。中国は日本との関係を重視し、共同発展の目標に努力していきます。両国関係はますます発展してきていることをうれしく思います。

 温家宝氏の訪日もありました。貿易上も非常に重要なパートナーです。貿易額は、大きく上昇してきました。貿易の発展に伴い、国民感情も改善し、国民間の交流も深まってきました。中日友好事業に力をつくしてきた指導者のことを考えると、今日の経験はとても貴重なものと認識できます。中日両国の利益が拡大し、協力の余地が広がっています。

 アメリカ発の金融危機に対し、中国政府は積極的に対応してきました。財政出動や金融緩和は効果的でした。中国経済には積極的な変化があります。GDP増加率は8%を超えそうです。世界各国の運命はひとつの国だけでは克服できません。中日はアジアで最も重要な二国です。多くの目標を共有しています。
力を合わせ、克服に力を尽くしていきたいと思っております。

 まずはお互いの信頼を固めることが重要です。国民感情は安定的で、政治も重要な役割を果たしています。戦略的互恵関係に関する声明は重要な意味を持ちました。困難の前で、両国の力を合わせればこの危機を克服できます。要人の往来も近年いくつかがありましたが、これは交流の壁を打破するものでした。

 第二に、改革開放以来、両国の貿易関係は深まってきました。これからさらに力をあわせ、多大な利益を求め、色々な分野での協力も必要となります。金融危機の効果は、まだ予測がつきません。両国がお互いに信頼し、一緒にがんばってまいります。それから、開放的なメディアの交流促進も重要な課題です。メディアが交流を固めることが、両国の関係の発展にとって非常に重要です。

 第四の課題は、もっと大きな心で、お互いの文化交流を深めることです。民間の交流が、両国関係のベースです。民間の交流は、今まで一度も絶えたことはありません。難題が発生しても、民間交流は発展してきています。日中平和友好条約締結30年後のイベントや、四川大地震での日本の援助は印象的でした。

 第五に、国際面での協力を推進していくことです。経済はグローバル化し、人類全体が同じ問題に直面しています。一国ではなく、国々が協力する必要があります。我々には共通の責任、朝鮮半島問題、アジア共同体の発展などです。我々には共通の責任、朝鮮半島問題、アジア共同体の発展などです。国際的な協力を発展させ、人類全体の平和を発展していくよう、新聞弁公室はメディアの交流を深めていくよう努力していきます。

 フォーラムの成功をお祈りいたします。

カテゴリ: 2009年 第5回