.
言論NPOは「第11回 北京-東京フォーラム」を翌日に控えた10月23日、中国・北京市の中国大飯店において、今回のフォーラムのパネリスト、ご支援いただいている企業の皆様をお招きし、晩餐会を開催しました。
続いて、中国側の主催者を代表して中国国際出版集団・総裁の周明偉氏が挨拶を行い、今回から中国国際出版集団と言論NPOが主催者となり、次の10年に向けた『東京-北京フォーラム』がスタートすることを紹介し、「大変大きな責任を感じている。このフォーラムに多くのポジティブなエネルギーを注ぎ、信頼の造成や、互いに対する説明をすることによって食い違いを防止し、新しい方策を打ち出し、良いムードを醸し出し関係改善に踏み出したい」と今回のフォーラムの成功への決意を語りました。
中国・外交部を代表して、外交部副部長の劉振民氏が「北京-東京フォーラム創設以来、中日両国における影響力が大きく向上している。そして、目下中日関係にはチャレンジもあればチャンスもあるが、実務レベルでの人的交流を推し進めることによって、安定的に長期的な発展をしていくことができる。双方共通の目標の下で努力をすれば中日関係は困難を克服して、進展することができると信じている」と述べ、フォーラムへの更なる大きな期待、そして中日関係の未来への大きな期待を語りました。
続いて、元国連事務次長で、「東京-北京フォーラム」の実行委員長でもある明石康氏が登壇し、「中国側の誠意と日中関係改善に対する熱意は、2日間の討議を大変実りのある豊かなものにすると思う」と述べました。その上で、「過去2000年に渡る日中関係は、95%が友好関係であったことを肝に銘じながら、議論を一心に進めて行きたい」と今回のフォーラムへの意気込みを語りました。
その後、劉振民氏が、今後10年の「東京-北京フォーラム」の更なる発展を願って乾杯の音頭をとりました。
今回の晩餐会ではこれまでで初の試みとして、唐詩の書道パフォーマンスが催されました。まず、毛筆で福田康夫氏(同フォーラム最高顧問)が「北京」、唐家セン氏が「東京」と記し、お互いの友好を確認し合いました。引き続き、日中両国のパネリストが新しい10年における日中友好関係発展の期待を込めて、「欲窮千里目更上一層樓」と協力して記し、和やかな歓談が始まりました。歓談後、今回の「東京-東京フォーラム」の最高責任者でもある福田康夫氏が登壇し、あいさつを行いました。その中で福田氏は、「日中関係はこれから良くなっていくと思うが、それと同時に我々の努力も必要となってくる」と述べ、相互の努力による日中関係の発展への期待と、関係改善への努力を呼びかけた上で、フォーラムの成功を願って乾杯の音頭をとりました。
さらに中国側から、「東京-北京フォーラム」の首唱者・創始者の一人である趙啓正氏があいさつに立ち、「第11回 東京-北京フォーラム」を開催することができ、感動している。10年前は、明石康先生とこのフォーラムを発起したが、この10年で私の髪の毛も少なくなりました」とユーモアたっぷりのコメントをするとともに、「これからも引き続き努力をしていき、私たちの努力によって、中日間の厳しい関係が終わることを信じている」と述べ、「東京-北京フォーラム」の更なる発展への決意を語りました。
その後日本側から、宮本アジア研究所代表で、元駐中国特命全権大使の宮本雄二氏が登壇しました。宮本氏は中国語と日本語を交えつつ、「これまでの10年間は日本企業の支援がなければ、フォーラムを10年間続けることはできなかった。支援を継続して頂いた社長さんたちには感謝を申し上げたい。そして、これから10年はさらに良くなり、明日から始まる会議は我々が満足できる良い結果がでる」と述べ、支援企業に対する感謝の意を述べた上で、これからの「東京-北京フォーラム」への期待を語りました。
支援企業の代表として三井物産株式会社代表取締役副社長執行役CIO兼CPOの木下雅之氏が登壇し、「三井物産はこのフォーラムの初めの頃から、皆様の熱い熱意に心を打たれ、支援をさせて頂いている。復旦大学と三井物産の実習講座がまもなく10周年を迎える。このフォーラムのみならず、民間交流として三井物産としてできることをこれからもやっていきたい」と語り、民間の立場から、フォーラムの発展を祈って挨拶をしました。
再度の歓談の後、司会の王氏が、明日からのフォーラムの成功を願って結びの挨拶をし、晩餐会が閉会しました。
言論NPOは2001年に設立、2005年6月1日から34番目の認定NPO法人として認定を受けています。(継続中) また言論NPOの活動が「非政治性・非宗教性」を満たすものであることを示すため、米国IRS(内国歳入庁)作成のガイドラインに基づいて作成した「ネガティブチェックリスト」による客観的評価を行なっています。評価結果の詳細はこちらから。