. 東京-北京フォーラム 公式サイト - 晩餐会

 

    中国側挨拶: 高岸明氏(中国日報社編集委員会委員)    このような素晴らしい季節に東京北京フォーラムを開催する運びとなりました。このフォーラムは2005年に開催されて以来、中日関係の促進、各界の相互認識を深める会です。皆様方の多大な協力と情熱の賜物です。本日の場をお借りして、ご在席の皆様に心からのお御礼を申し上げます。      

日本側挨拶: 工藤泰志(認定NPO法人言論NPO代表)  

 110820 kudoみなさんこんばんは。日本側の主催団体である言論NPOの工藤です。昨年東京でお会いしてから一年ぶりで、ほんとうにうれしく思います。お元気でしたか。この一年、いろいろなことがありました。第一には昨年のフォーラム直後に起こった尖閣列島の問題でした。3月には東日本大震災が起こり、日本はいま復興の最中にいます。こうした動きを反映して、世論調査では両国民の感情がかなり悪化していると言うことが出てしまいました。ただみなさんは心の中ではいろいろと思っているでしょう。この局面にフォーラムが何に貢献できるのかを考えているでしょう。私も同じです。なぜなら2005年、最も苦しいときに議論の力で関係改善のお役に立とうということで始めたからです。まだまだわたしたちの努力は志半ばで、もっと圧倒的な内容にし、対話の質も変えていかなければいけないと思っています。お互いを知ることで理解が深まるということから、違いを共有してそれを乗りこえるような覚悟が必要な段階に来ていると思っています。そのためにも議論の力が大事です。今回は、志を共有している45人の日本のパネリストに、大変な状況の中北京に来ていただきました。    日本と中国はけんかができるほど仲がいい、ということを目指しています。そういうことで今日は明日からの本気の議論のために楽しくやっていきましょう。    

朱霊氏(中国日報社総編集長)    

110820 syurei尊敬する明石理事長、王晨主任、ご来賓、友人の皆様こんばんは。昨年東京で、おわかりのように1年後北京で会おうと約束しましたが、本日その約束は叶いました。私は中国側の主催者である中国日報社を代表して、第7回北京-東京フォーラムに参加の皆様、特に海を渡ってお越しくださった日本の友人のみなさんに歓迎の意を申し上げます。この一年、中日関係には比較的大きな波がありました。中日は地理的に近いため、利害関係があり、チャレンジにも直面しています。現在両国関係は再び安定に向かい、経済・人的交流も強化されつつあります。このようなありがたい局面を大切にし、中国経済の転換や日本復興のチャンスをつかみ、各自の優位性を十分に発揮して互恵的発展に貢献し、アジアの発展に寄与しなければなりません。明日からのフォーラムは「アジアの未来と経済再構築に向けた日中協力」と言うテーマになっていますが、二日間にわたるこのフォーラムはエリート同士のFace to Faceの対話により相互理解を促進して、友好を深め、中日関係のためによりよい結果を出し明るい未来に貢献できると確信しています。      

明石康氏(財団法人国際文化会館理事長、元国連事務次長)  

 110820 akashiみなさんこんばんは。朱霊先生が中国側のホストである中国日報社の理事会主席として、北京-東京フォーラムの趣旨を大変明快に説明されました。それから日本側の組織体である言論NPOを代表して工藤さんがこれもきわめて明快に今回7回目に至ったフォーラムの目的を説明してくれました。工藤さんがいうように、けんかができるほど仲がいい関係を日中は築いていると私は確信しています。東京から沖縄に飛ぶよりも短い時間で羽田より北京にかけつけることのできる現在であります。本当にお互いに近い隣国であり、かなり日本も大きく、中国はもっと大きな国でありますから、色々問題が起きるのは当たり前のことであります。こういう問題について大事なことはお互い率直に、誠実に、相手に対する尊敬の念をこめて対話をすることではないかと思います。これから2日半にわたって第7回目のフォーラムが行われますが、政治・経済・メディア・地方・外交安保という5つのそれぞれ非常に複雑な分野について両国の錚々たるメンバーが議論を交わすのは非常にユニークで価値のあることだと信じます。もちろん政府と政府の間の交渉はきちんと公式に行われなくてはならないですが、民間対話はそれに代わるものではなく、補強する役割を果たすものであります。わたしは民主主義国日本にしては割と透明性にかける手続きで日本側の実行委員長に選ばれたものです。大変微力でございますけれども、双方のご参加の皆様のご理解ご支援を得て中国の責任者の方々と共にフォーラムを成功させたいと思っております。来るたびに変貌し発展しつづける北京・中国に着いて、東京よりやや温度の低い快適な環境のもとに2日間定期的に議論できることを幸せに思っています。ありがとうございます。      

王晨氏(中国国務院新聞弁公室主任)  

 110820 oushin尊敬する明石先生、加藤先生、中日両国の来賓の皆様こんばんは。本日午後、日本側の皆様が到着して休む間もなく晩餐会に参加されたと聞きますが、大変お疲れさまです。私は国務院新聞弁公室を代表して北京-東京フォーラムに対し熱烈な祝意を申し上げます。構成的にいうと、このフォーラムはすでに中日間で最も影響力を誇る対話のプラットフォームになりました。もうひとつの特徴は、必ず中日で問題が起こったときに開催されるということです。今まで6回にわたるフォーラムは関係促進のために積極的に独特な役割を果たしてきました。中日両国から大きな影響力のある方々が参加され、これは交流の機会をいかに大切にしているかの証明であります。中日関係が発展を遂げる中で交流を評価する必要があると思います。フォーラムの前に中国日報社と言論NPOが行った共同世論調査によれば、相互認識や好感度がまた低下したと伺っています。もちろん背後に複雑な原因はありますが、困難があるときこそ契機をつかみ戦略的互恵関係に向けた邁進のため、手をつないで努力すべきではないでしょうか。さきほど明石先生は中国は大変変貌しているとおっしゃいましたが、ここ数年たしかに中国経済は大きく変化しています。いま、中国人民は第12次五ヵ年計画の目標に基づき経済構造の改革、より早い発展に向けて社会主義の近代的な国づくりのために努力しています。中国の発展は世界から隔絶するものではなく、Win-Winを常に求めるものです。中日は相互に依存して切っても切れない関係になっていると思います。ここ数年間中日関係は全体的には発展していますが、平坦なものではなく何回も危機を経験しました。しょっちゅう問題が起こり異なった問題がでてきています。そういう時にはコミュニケーションをとり事実をはっきりさせ、誤解と偏見を避けなければなりません。来年は中日国交正常化40年の記念すべき年ですが、重要な場で友好のために貢献された昔の指導者や有識者のことを回想します。現在新しいスタートラインに立った中日関係はさらに輝かしい未来があると確信しています。明日からのフォーラムでは中日双方の参加者で意見を交換し、白熱した議論をし、中日関係を発展させるためにどうすればいいか話し合えればいいと思います。我々は、時代の潮流に順応し、首脳間で確立した21世紀の戦略的互恵関係に向けてさらに努力していきましょう。第7回北京-東京フォーラムの成功をお祈りして挨拶に代えさせていただきます。      

 加藤紘一(衆議院議員、日中友好協会会長)

110820 katoわたしは第1回のフォーラムから参加していますが、同時にその間日中友好協会の会長にもなりました。この1年、友好協会の会長は大変難しい仕事でした。特に尖閣で事件が起こったときは、なんででこんなときに会長をやってるんだと大きな批判を浴びました。しかしこういうときこそ友好の基本方針を堅持することが我々の責務だと思います。日中関係はこれから2年くらい難しいのではないかと覚悟しています。国民の感情は段々良くなると思います。それには2つの証拠があります。ひとつは、四川大地震のとき日本の消防庁が救援隊を20人ほど派遣し、一人も助けられなかったのですが、遺体を発見し、全員で祈りをささげました。中国ではこれが大きく報道され、日本は礼儀を守る国だと評価があがったそうです。また、3.11大震災のとき、東北のある所で中国の若い労働者が働いていた会社の方が、みんなを避難させて自分は逃げ遅れて亡くなられました。これも中国で報道されたようですが、日本では報道がありませんでした。誠意を尽くせばお互いに理解しあえるものです。根っこにはちゃんと理解しあえるものが流れていると思うのです。お互い我々政治家や報道陣、学問の世界の人たちの議論により、良い流れが戻ってくると信じて私は参加いたしました。頑張りたいと思います。ありがとうございました。      

乾杯音頭: 趙啓正氏(中国人民政治協商会議全国委員会外事委員主任)    

110820 cyo中日友好が希望通りに向かうこと、ならびに第7回北京-東京フォーラムの成功を祈念して乾杯したいと思います。乾杯!              

増田寛也氏(野村総合研究所顧問)    

110820 masudaわたしは今回大震災がありました岩手の知事を4年前までしておりました。中国の援助隊がすぐに懸命な活動をしてくれたことに対し、心よりお礼申し上げます。ちょうど3年ほど前、四川大地震が起きた時総務大臣をしておりまして、消防庁の国際緊急援助隊をすぐに中国に派遣した覚えがあります。こんなときこそ両国がさらに協力し、緊密な関係をこれからもつくっていかければなりません。そのためにこのフォーラムの大いなる成功を祈念して乾杯したいと思います。乾杯!          

陳昊蘇氏(中国人民対外友好協会会長)    

110820 chin尊敬する友人のみなさま、わたしどもは1回目から参加していまして、このプラットフォームは7歳を迎えます。たしかに参加者の一員として大変複雑な気持ちでございます。昨年、「6つの『大』」という話をしまして、このフォーラムは本当にすばらしいものがありますが、未だ両国国民の感情を変えることはできていません。しかし悲観的になる必要はありません。我々の努力は必ず大きな花を咲かせられると確信しています。もしも6年にわたってこのような対話を重ねていなかったら、場合によっては今日もっと停滞していたかもしれません。2005年のときに10年努力して良好であるべき関係に戻したいというヴィジョンを伺いました。6年を差し引くと、残りは4年です。約束まであと4年ですが、これからの4年で、日本はもしかしたら4人の首相を迎えるかもしれません。ですからこの4年間にもたくさんのことができます。情熱をもって対話を続けることができれば、言論NPOが掲げるような精神に学ぶことができれば、必ず目標を達成できると自信を共有しなければなりません。10年満了したとき本当に良好な関係、世界をリードする関係にしていこうではありませんか。第7回のフォーラムが成功することをお祈りします。      

山田啓二氏(京都府知事)    

110820 yamadaみなさんこんにちは。私は皆さんのお話を聞いて、あれ、と思いました。昨年は尖閣列島問題など、たしかに大きな問題がありました。しかし底流にはそれに動じない大きな動きがいくつもあったと指摘したいと思います。昨年のこの時期は上海万博がありましたが、そこに日本の知事が続々と日本紹介に訪れております。京都府も「京都WEEK」というものを行いましたが、本当に多くの中国のみなさんに歓迎していただきました。地方には対立はありません。Win-Winの関係しかないのです。先ほどお話にありましたように、四川地震でかけつけた消防というのもすべて地方職員ですし、日中にはまだまだ大きな問題があるとは思いますが、地方の関係がしっかりしていれば日中関係は絶対に大丈夫だと確信しています。そういう思いをこめて明日の地方対話に臨み、Win-Winの関係を作れるよう頑張りたいと思います。      

魏建国氏(中国国際経済交流センター秘書長、商務部副部長)    

110820 gikenkoku私はここで3点申し上げます。来年は国交正常化40年の節目の年でありまして、2つ思いつたことがありました。私は元商務部の副大臣でして、今の中国と日本の貿易額の伸びはどうかしております。そして中国の貿易相手をみますとかつて日本は1位でしたが、現在3位に転落しています。2000億ドル台に転落することがありうるでしょうか。このような貿易の伸びより心配されるのは、世論調査の結果です。お互い国民の好感度が悪化しているということです。私は常に、来年は40年の節目ですが、何をもってお祝いするか、どういうおみやげを用意するか、3点提案申し上げます。1つ目は、福川先生にもに言いましたが、FTAの共同研究です。例えば来年を迎える前に温首相が求めたようにこの研究を成功裏に終えることができるか、これが1つです、長谷川様とも話しましたが、例えばほかにも金融、サービスの方面で協力を促進できないでしょうか。武藤先生と話したのは、中日は手を携えて第三国市場を拡大するということです。中日の小さな問題を増幅することはいけないと思います。中小企業協力はまだ少ないですが、震災を踏まえて、日本企業の対中進出は進むでしょう。中国のことわざに、「春先に耕しを怠ると1年の収穫がない」というものがあります。些細なトラブルによって両国の大きな事業が妨げられてはいけません。中日関係は非常に肝心な時期に差し掛かっておりますが、よい成果をあげ、来年国交正常化40年のすばらしい節目を迎えようではありませんか。このフォーラムは民間主導のトラック2の場であります。しかし内外の注目をますます集め、特に地方、メディアの方々が我々の動きに関心を寄せておられます。明日からのフォーラムは胸襟を開いて知恵を出し合い、意見を戦わせてすばらしいものにしたいと思っています。      

明石康氏    

110820 akashi02いま魏建国先生がおっしゃったことに関連して、ひとつ言わせてください。魏先生は先ほど、小さな違いを大きな違いにしないこと、エスカレーションを避けることが重要だとおっしゃいました。私も同感であります。ここで自分が目撃した世界の2つの地域でのエピソードに触れたいと思います。第一は、南米チリを訪れたとき、仕事が終わってから招待でサンティアゴのとあるナイトクラブを訪ねました。そこではあるコメディアンが、ラテンアメリカの色々なしぐさを真似して皆を笑わせました。それぞれの国民のステレオタイプを面白おかしく描いたもので、聴衆はみんな笑っていました。みなさんご承知のとおり、ラテンアメリカはブラジルなどを除きだいたいスペイン語を話すので、互いをよく知っているのです。お互い笑うけれど、決して侮辱はしない、エスカレーションはしないよい例です。2つ目は、旧ユーゴスラビアで私は5万人の国連の平和維持活動の責任者をやっていましたが、その紛争はクロアチア、ボスニア、セルビアという3つの国の紛争でした。みたところクロアチアもボスニアもセルビアも人種的には同じですし、我々が見ても区別はつきません。言葉もちょっと違うだけです。しかし小さな仕草や文化の違いを気にしだすと止め処なく関係が悪くなることがあります。最近バルカン半島の紛争で20万人以上が亡くなりましたが、ボスニアのサラエヴォでは結婚の60%が違う民族同士によるものだったわけです。一部の野心的な政治家と、メディアの役割もあったと思いますが、小さな違いを強調して悲劇になりました。我々は北東アジアにおいて小さな違いを笑うというのはそれだけ相手を知っているということでよいとは思いますが、気にしすぎず、違いから学ぶということも必要になってくると思います。わたしは今回のフォーラムの日本側の予算がすべて民間からの寄付金から成り立っているということをみなさんにも申し上げたいと思っております。日本の50以上の企業・個人が今年は私たちを助けてくださいました。      

支援企業代表挨拶: 木下雅之氏(三井物産株式会社代表取締役常務執行役員)    

110820 kinoshita三井物産の木下でございます。私は初めての参加ですが、三井物産としては過去6年間支援をさせていただいております。私としては初めてなので昨年のレポートを勉強しましたが、さまざまな広範囲の問題についてみなさんが率直に意見を戦わせていると感じました。そうした評価が広く知れ渡ることになり、支援企業もどんどん増えているのだと思います。20年、ジョイントベンチャーのような中国ビジネスが行われておりますが、関係はきわめて深化しています。Win-Win、お互いにバリューを与えられるかというレベルで仕事をしております。10年のフォーラム期間にとどまらずさらに長く、深く続いていくことをお祈りして挨拶にかえさせていただきます。      

閉会挨拶: 呉建民様(外交部政策諮問委員会 委員)    

110820 gokenminさきほど山口様から金融情勢のことを聞かれました。現在の世界金融情勢は米国・EUからひきおこされたもので、米国の債務問題によるものです。今世界で一番発展しているのはアジアであり、その発展は中国なしでは語れません。この意味でも北京-東京フォーラムは重要な意義をもっています。中日はもはや二国間関係を超え世界に影響をもたらしています。先ほどの明石先生の意見に賛同しますが、異なりではなく中心にあるコア利益に注目するのもどうでしょうか。北京-東京フォーラムの白熱した議論で中日の共同利益を発展させることは世界にも大きな影響を与えます。 

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親カテゴリ: 2011年 第7回
カテゴリ: 発言録